菊乃井純米吟醸原酒は、鳴海醸造店オリジナル商品で販売店は、弊社と鳴海醸造店オフィシャルサイトのみでの販売となります。
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菊乃井(きくのい)純米吟醸原酒の魅力について語ってみましょう。皆様方の知りたい菊乃井純米吟醸原酒を勝手に掲載させていただきます。
菊乃井(きくのい)の意味を解明
菊乃井(きくのい)の意味あいを自分なりに解釈してみようかなと思いました。菊乃井(きくのい)ですが、ありふれた名前です。よく他の銘柄と間違われるのが腹立たしいと思った時期もありました。今は大人になったのです。「菊」「喜久」(きく)と銘柄にあるのは一昔前ですと文献に200蔵以上とされていました。菊は日本では葬儀の時に使用するイメージがありますが、中国では高貴なイメージの花です。「乃」は文字が「の」「ノ」「之」になって表現されることが多々あります。領収証書に書いてもらう時が多くあります。説明では「乃木坂」の「の」とか説明しています。乃木坂46が流行る前からですよ。「乃」辞典を調べてみると読みが「ダイ」「ナイ」「すなわち」「なんじ」と出てきます。意味は、①上をうけて下を起こす語。すなわち。そこで。ようやく。かえって。
②なんじ。おまえ。と出てきます。私が推測するには①の意味あいではないでしょうか?
最後に完結しますのでとりあえず置いといて「井」について解明していきます。昔は水が良い場所に工場を建てて製造するのが当たり前でした。日本酒の他にも醤油や豆腐屋などもそれに当てはまります。水の良い場所で製造される銘柄には「水」「泉」「井」が付くとされています。「井」とは「井戸」を表しています。上記の「乃」ですが、上をうけて下を起こす語を用いると菊のような品位がある上品な香りすなわち素晴らしい水のような日本酒でありたいです。ここでいう「水のような」は水っぽいという意味ではなく水のように清らかな日本酒という意味です。おいしい酒程、水に近いともいいます。あくまでも私の見解ですから、参考までに聞いてくださいね。
菊乃井(きくのい)
創業文化3年(1806)青森県黒石市の中で最も古い歴史を有している。代表銘柄は、「菊乃井」「稲村屋文四郎」「稲村屋」として多く知られる。「菊乃井」の名の由来は、二代目文四郎が菊の花を愛し、この芳香を酒に取り入れれば酒の楽しみもまた、一段と増し御得意先にも喜ばれるよう吟醸の搾りの際、槽口に菊の枝を置いて成功したことから始まる。昭和34年12月26日に現在の株式会社を設立。平成10年には、黒石市の文化財として指定。平成17年には、伝統的建造物群の町並みが指定されました。私がまだ学生だった時代は、「きぐのい」と津軽弁ではないが訛りが入って「く」ではなく「ぐ」と発音するのが「つうな人」でした。当時は「きぐのいの2級酒」「まーんずめーなー」と晩酌には2級酒が定番だった頃が懐かしい。「まーんず めーなー」を標準語に直すと「すごく おいしいです」と略されます。
菊乃井 https://narumijozoten.com/kikunoi/
純米吟醸とは?
日本酒で原材料が米・米こうじのみを使用して、60%以下の精米歩合で香味・色沢が良好なものと定義されています。50%以下の精米歩合は純米大吟醸とも表示できます。菊乃井の場合は純米大吟醸でも良いのですが、純米吟醸の表示になります。
華想いはどんなお米?
青森県には「華吹雪」という酒造好適米が平成元年から奨励品種として使われていましたが50%よりも精米のできる米はないかと永年研究されてきました。「華想い」という米ですが、青森県の大吟醸向けに開発された米になります。数ある品種の選抜試験の中で小規模試験や実施試験醸造を重ね、「華想い」が誕生しました。一般的なうるち米に比べ酒造好適米は生育が難しいとされています。酒米研究会なるものがあり専門の育種部の指導を受けて今現在も素晴らしい米作りをしています。華想いは青森県独自の米で種籾も青森県酒造組合で管理して毎年契約栽培で農家の方に作って頂いているものであります。毎年9月の頭前後に農家の田んぼにお邪魔して作付け状況などのお話を聞きに勉強しに行っています。造り酒屋が求める酒造好適米と農家さんの作り手では格差が当初はだいぶありましたが話し合いの中でお互い理解し合える部分が出てきました。年に一度はそのような場は大変必要だと思います。
原酒とは?
「原酒」はもろみを搾ったままの状態のアルコール分で出荷することです。一般的には割水(わりみず)といって水を加える作業があります。飲みやすくなります。弊社の場合は15度代まで割水するのが一般的です。近年アルコール度が高い方が飲みたいという要望もあり商品化しています。
限定品?
限定品ってどうゆう限定品なの?限定には、季節限定・数量限定などがあります。
こちらは数量限定と鳴海醸造店のオリジナル商品になります。蔵元に来て「ここでしか売らないお酒はないの?」とお客様にたまに聞かれます。その時はこちらをお勧めしやすいです。瓶詰めした本数だけの販売になります。また、年間を通して販売する商品ではないということです。数量限定に付き無くなり次第終了となりますのでご了承ください。
昔も一時期販売していました。
こちらの商品ですが、昔もこのラベルで販売したことはありました。ラベルは弊社のカラーコピー機を使用して和紙コピー紙に印刷して作成しています。印刷屋泣かせの商品ですね。だって限定で本数が少ないからしょうがないでしょ。毎年出荷する訳ではないですし。
菊乃井純米吟醸原酒の規格
●商品名 菊乃井 純米吟醸 原酒
(きくのいじゅんまいぎんじょうげんしゅ)
●特定名称 純米吟醸
●使用米 麹米「華想い(精米歩合50%)」
掛米「華想い(精米歩合50%)」
●精米歩合 50%
精米歩合とは玄米を磨き残った部分の%を言います。
●アルコール分 17.5度(実際は17.3度)
やや高めです。通常弊社商品は15度が多いです。
●日本酒度 +2.5(辛口で濃厚な日本酒)
日本酒の比重は狭い範囲にあり、日本酒独特な表示方法
+(プラス)の数値が高いほど辛口になり、-(マイナス)の数値が高いほど甘口になります。一般的な目安です。
実際に飲んでみると+2.5よりはだいぶ辛く感じました。
●酸度 1.5
日本酒の中に含まれる総酸です。コハク酸・乳酸・クエン酸などです。少な過ぎると味が薄っぺらになり物足りなく、多すぎると酸っぱさを感じます。
最近ではグルコース(甘み)が多めで酸が多めの日本酒もよくみられます。
●アミノ酸度 0.85
多すぎると日本酒の雑味の成分になります。この数値は通常の同精米歩合の商品の半分以下になります。
菊乃井純米吟醸原酒、ラベル・デザインを拝見
1800mlは、グリーン瓶に720ml・300mlは黒瓶に入っています。
菊乃井純米吟醸原酒、ラベルを拡大して
文字は黒石商工会議所の所長の三上昌一様に書いて頂いた書です。「原酒」と「純米吟醸」がそうです。ラベルは先ほども書きましたが私が作りました。そんなに良いとも悪いとも思いません。田舎館っぽいのが逆に良いのかもしれませんね。和紙風のコピー和紙を使用しています。写真では分かりづらいですね。
菊乃井純米吟醸原酒、横からラベルを拝見
『日本酒 菊乃井』昔は「清酒」というのを品目として使用していましたが、最近のものは「日本酒」に切り替えています。「日本酒」表示はGI(日本酒の地理的表示)で日本国内の米で日本で製造されたものに適用されます。「菊乃井(きくのい)」の文字は黒石市の山口友幸様に書いて頂いた書です。最近の「菊乃井」はこの書体で統一しつつあります。
菊乃井純米吟醸原酒、裏ラベル
裏ラベルの画像です。俗に菊乃井では裏貼り(うらばり)と呼んでいます。ちなみに肩に貼るのは肩貼り(かたばり)今が死語になりましたが、表に貼るのは表貼り(おもてばり)と呼んでいました。最近は表貼り1枚のが多くなったのもあり一般的に「ラベル」と呼んでいます。裏ラベルも私が自分で作成しました。文字のポイントは規定の8ポイント以上はあります。ちなみにPL法の文字は6ポイント以上です。1800ml・720ml・300mlと共通の裏ラベルになります。
菊乃井純米吟醸原酒、飲んだ感想?
常温15℃の菊乃井純米吟醸原酒を試飲。感想は私個人の感想ですのでご参考までに。香りは落ち着いた清々しい香り。口に含むと第一印象は辛口で濃厚なお酒。果物を連想する含み香もあるがインパクトが強いお酒。アルコール度は、17.3度とやや高めですが、日本酒の香り・味わいを楽しむにはベストだと思います。辛口の日本酒が好きは人にはお勧めです。ちびりちびり晩酌に飲むには最適なお酒だと思います。永く飲むのであれば私は辛口がお勧めです。原酒なので必ず「やわらぎ水」(チェイサー)と友にお飲みくださいね。
菊乃井純米吟醸原酒、相性のよい料理
私の個人的な意見ですが、肉じゃがなどの煮物に合うと思います。青森県の煮物は比較的味が濃く、甘めの印象です。日本酒が辛口で濃厚なためこのような煮物に合うと思います。煮しめとは、標準語でしょうか?油揚げ・厚揚げ・糸こんにゃく・にんじん・きのこ・じゃがいもなどを味付して煮つけたものです。こちらにも合いますね。菊乃井純米吟醸原酒のインパクトが強いので味濃いめの料理に合います。スパイシーチキンなんかも合うと思います。
菊乃井純米吟醸原酒、飲み頃温度
10℃~20℃がおすすめになっていますが、5℃でキリっと冷やして飲んでもおいしいです。比較的常温の方が香り・味とも日本酒本来のものが楽しめます。
菊乃井純米吟醸原酒、販売店は?
鳴海醸造店の店舗での販売です。
蔵元のお問合せ先 株式会社鳴海醸造店 電話 0172-52-3321(8:00~17:00)
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【過去のアーカイブ】
創業文化三年、津軽の風土が醸した希少な美酒の数々を。
青森の地酒 菊乃井 稲村屋文四郎 稲村屋
株式会社鳴海醸造店
杜氏兼社長 鳴海信宏
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