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稲村屋吟烏帽子50 魅力

稲村屋ブランドに新たな商品が生まれました。申し訳ございませんが特約店限定出荷の日本酒となります。その名は、「稲村屋 吟烏帽子50」(いなむらやぎんえぼしごじゅう)と読みます。皆様方の質問したいことを予想してブログを書かせていただきます。

稲村屋とは?

稲村屋とは、苗字帯刀が許されなかった時代、初代当主が文化3年(1806)商売を始める時にいただいた商号です。凶作の時でも収穫があった田んぼの地名「稲村」を引用して名付けられました。稲村の地名は、現在の黒石市の浅瀬石地区にある住所です。ちなみに浅瀬石は本家があり、三女が分家して金屋から婿をもらったのが始まりです。「稲村屋」ブランドで鳴海醸造店をより多くの方に紹介できるように頑張っていきたいと思います。まずは、名前を覚えてくださいね。稲村屋・いなむらや・INAMURAYA。

吟烏帽子とは?

青森県の米は近年「華」の文字が付く銘柄が多かったのですが、今回は違った。少しほっとしたような感じです。吟烏帽子とは、ずばりお米の品種名です。お米といっても酒造好適米(日本酒専用の米)になります。耐冷性に優れた米と聞いています!青森県を大きく分けると日本海側の津軽地区、太平洋側の南部地区があります。南部地区では太平洋から冷たく湿った東風(ヤマセ)が吹き作物の生育も阻害する傾向にあります。南部地区の酒造メーカーが近場で育種できる青森県産の米が出来ないかと産業技術センター農林総合研究所と試行錯誤して完成された酒造好適米です。試験醸造を経て昨年南部地区・下北地区の酒造メーカー4社が商品を発売しました。吟烏帽子の「吟(ぎん)」は吟醸酒を意味するのだと思います。

吟烏帽子の系譜は?

吟烏帽子の系譜は、母方に山形酒86号(出羽の里)父方に黒2065(青系155号)で交配されて誕生しました。寒さに強い品種を作るには大変で誕生までには15年という長い年月がかかったと聞いています。母方をさかのぼると「出羽燦々」「山田錦」「玉栄」「美山錦」「華吹雪」が出てきます。酒つうの方にはピンとくる品種名ですね。青森県の未来を担う品種になると思います。

なぜ、吟烏帽子で日本酒を造ろうと思ったの?

青森県産の米で津軽も南部も関係ない。青森県産でいい米があったらいい日本酒が出来る!精米歩合が40%でも磨けるお米だ。とか試験醸造のお酒を試飲しておいしいと思いました。酒造組合からの使ってみないかとのアンケートに対し、私も杜氏の身として新しい品種での酒造りに火がつきました。(やや大袈裟)もう少しラベルが見たいよ。

稲村屋吟烏帽子50、ラベルは?

全体のラベル

詳しく見たい方は ↓

稲村屋 https://narumijozoten.com/inamuraya/

どど-ん

ラベルに八戸のお祭り「八幡馬」の烏帽子をイメージしたデザインが描かれています。

稲村屋吟烏帽子50お値段は?

1800ml 4,400円(消費税込み)
720ml 2,200円(消費税込み)
カートンは付いておりません。まずは、720mlを飲んでみてください。おいしかったら1800mlを購入してください。

稲村屋吟烏帽子50、日本酒の処理の仕方は?

もろみを上槽(搾ること)のあと、澱(オリ)があるためろ過の工程を行いますが、この商品はSFフィルターで素ろ過をして瓶詰めをしています。瓶詰め時に65℃の温度で熱処理して殺菌をしています。(一回火入れ)

稲村屋吟烏帽子50、こういう人にお勧め!

カプロン酸エチル系のリンゴ(ゴールデンデリシャス)のような香りが苦手、でも純米大吟醸が飲みたい。ややアルコール度数が高めの方が好きです。やや辛口でコクのある日本酒が飲みたい。稲村屋の新商品が気になる。稲村屋のファンだ。ラベルがカッコイイ。

稲村屋 https://narumijozoten.com/inamuraya/

2020 稲村屋吟烏帽子50

吟烏帽子品質評価

令和3年から吟烏帽子の品質評価会が行われるようになりました。「華想い」は平成の14年頃から同じく品質評価会が行われています。仙台国税局鑑定官や弘前工業研究所の先生を始め青森県技術委員で品質を評価します。もちろん目隠しで香りや味のバランスの良いものを評価します。評価は5点法ですばらしいものを1、良いものを2、普通を3、やや劣るを4、欠点があるものを5として3未満のものを合格とします。3以下の商品は表ラベルや肩貼に「吟烏帽子」という文字を表示することが出来なくなります。裏ラベルにはかろうじて表示が許されています。写真でもみるとおり当社ではラベルに「吟烏帽子50」また、「吟烏帽子100%使用」と表示していますから絶対に外せない品質評価になります。品質評価に合格するためにもよりよいものを造っていこうとの意欲がまします。日本語の表面に「吟烏帽子」「華想い」の表示を見かけたら青森県で推奨している日本酒なんだと理解して手にとっていただければと思います。ちなみに鳴海醸造店の「華想い」の商品は敢えてラベルに表示はしていません。その年によって米の品種が変わる可能性もあるからです。ご理解してください。

 

菊乃井純米吟醸原酒 限定品 魅力 

創業文化三年、津軽の風土が醸した希少な美酒の数々を。

青森の地酒 菊乃井 稲村屋文四郎 稲村屋

株式会社鳴海醸造店

杜氏兼社長 鳴海信宏

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