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「伝統的酒造り」ユネスコ無形文化遺産登録決定

「伝統的酒造り」がユネスコ無形文化遺産登録に令和6年12月5日(木)朝4時に正式に決定されました。酒造りに専念している鳴海醸造店も大変喜ばしい話題だと思います。米を蒸して麹菌を使用しまたタンクの中で糖化と発酵を同時に行う並行複発酵は世界的にも類がない技法です。これを機に国内外の人が日本酒に興味を持ってもらい少しでも多くの人に飲んでいただくことを期待したいと思います。

「伝統的酒造り」ユネスコ無形文化遺産登録、11月6日初回ブログ

無形文化遺産登録とは、芸能や伝統工芸技術などの形のない文化であって、土地の歴史や生活風習などと密接に関わっているもののことで、ユネスコ無形文化遺産保護条約では無形文化遺産を保護し、相互に尊重する機運を高めるために登録制度を実施しております。ユネスコ無形文化遺産に登録されている日本の文化には「能楽」「人形浄瑠璃文楽」「雅楽」「アイヌ古式舞踊」などがあります。

「伝統的酒造り」ユネスコ無形文化遺産登録

令和6年11月5日ユネスコ評価機関により、日本政府が提案していた「伝統的酒造り」について、ユネスコ無形文化遺産代表一覧表に「登録」することが該当との勧告がなされました。鳴海醸造店も「日本の伝統的なこうじ菌を使った酒造り技術保存会」の会員として誠に喜ばしいことだと思います。蒸した米に黄麹菌を振って「麹(こうじ)」を造り、蒸米のデンプンをもろみ中に溶解させ、糖化と発酵を促す「並行複発酵」の技術は日本独特の技法で今回の「登録」該当は大変励みになります。パラグアイにより12月2日から開催される政府間委員会で最終決定とのことですがほぼ決まる予定だと思います。

ユネスコ無形文化遺産登録について

伝統的酒造りは、米や清廉な水を多く用い、自然や気候に関する知識や経験とも深く結びついて今日まで伝承されている。また、こうした伝統的な技術から派生して様々な手法で製造される酒は、儀式や祭礼行事など、幅広い日本の文化の中で不可欠な役割を果たしており、その根底を支える技術と言える。
このような酒を造るプロセスは、杜氏・蔵人たちのみならず広く地域社会や関連する産業に携わる人々により支えられており、この技術のユネスコ無形文化遺産代表一覧表への登録は、酒造りを通じた多層的なコミュニティ内の絆(きずな)の認知を高めると期待され、無形文化遺産の保護・伝承の事例として、国際社会における無形文化遺産の保護の取組に大き貢献する。
(ユネスコ無形文化遺産への「伝統的酒造り」)提案概要より抜粋させていただきました。

麹を作るイメージ画像

麹を作るイメージ画像

麹を作るイメージ画像です。

青森県にお越しの際は鳴海醸造店にもお寄りください。

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創業文化三年、津軽の風土が醸した希少な美酒の数々を。

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株式会社鳴海醸造店

杜氏兼社長 鳴海信宏

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