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稲村屋 純米生原酒 ひやおろし 魅力

稲村屋純米生原酒ひやおろしについて語らせていただきます。稲村屋って何なのでしょうか?生原酒って何なのでしょうか?「ひやおろし」って何なのでしょうか?あなたの疑問に答えられるかどうかは自信がありませんが、おおよそ理解していただけると思っております。なお、詳しい商品規格は↓の方で確認していただければと思います。

純米大吟醸 稲村屋

小さい石数の蔵なのでその時により辛さ具合やアルコールの度数・酸度などが微妙に変化します。

稲村屋とは?

「稲村屋」(いなむらや)とは、商号のことです。苗字帯刀が許されなかった時代に初代当主文四郎(ぶんしろう)が文化3年(1806)の商売を始める時に頂いたものです。「稲村」という地名は現在でも青森県黒石市に存在しており、当時は凶作の時でも反部当たりの収穫があった。凶作にも負けない素晴らしい田んぼの地名を縁起を担ぎ付けられました。「稲村屋」のブランドは、現社長が温めて構想を練っていたブランドで丁度社長就任の時期を見計らって立ち上げました。商品の発売は当初純米吟醸と特別純米酒の2種類でそれぞれ1800mlと720mlが平成27年9月16日から蔵出しを開始しました。全国約30店舗の酒販店を稲村屋特約店として制定して現在に至っています。

純米生原酒とは?

「純米」とは純米酒のことです。純米酒は原材料名が「米」「米麹(こめこうじ)」からのみ出来上がった日本酒になります。「生」とは、一切加熱処理をしていないものを生酒と言います。日本酒に関する「生」の付くものは「生酒」「生貯蔵酒」「生詰(なまづめ)」「生酛(きもと)」とあります。搾った日本酒は、麹の酵素が含まれています。酵素はもろみの発酵の中では無くてはならないものです。デンプンをブドウ糖に変えたり、タンパク質をアミノ酸に変えたりする重要な役割を果たしています。搾ったあとは酵素が残っているとどんどん働き、甘くなりすぎたり・アミノ酸が増えすぎたりと邪魔をします。そこで搾った日本酒は、火入れを行います。65℃の温度で殺菌をして酵素を失活させてあげます。出荷前の瓶詰め作業でも殺菌のために65℃の温度で熱処理されます。これでいうと通常2回の熱処理がされます。「生貯蔵酒」は、搾った日本酒を熱処理しないで、瓶詰め時に熱処理をするものを言います。「生詰」は、搾った日本酒を65℃の温度で殺菌してタンクなどに貯蔵したものを瓶詰め時に熱処理を行わないで詰められたものです。後程のひやおろしでも関連性があります。)「生酛(きもと)」は、「生」という文字が付いているので何なんだろうと思われる方も多いと思います。日本酒には、酵母を増やす目的で大きいタンクの前に「酒母」といって小さいタンクで酵母を増やす作業段階があります。この時外からの雑菌を防ぐために醸造用の乳酸を添加していますが、生酛の場合は、酛すりといって米をすりつぶし天然の乳酸菌を引き出し作業する手法になります。酒母造りにおいては手間暇がかかり手作りの酒母で付加価値が加わります。原酒とは、もろみを搾った後に日本酒に加水調整しない日本酒になります。こちらの表示は18.5度なので結構強めです。

「ひやおろし」とは?

ひやおろしは、「冷や」と「卸し」に分けられて「ひや」のままで「おろす」意味があり
新酒の劣化を避けるために日本酒を搾った後に加熱処理をして置いておいたものを、熱処理せずに(冷や)で出荷する(卸す)という意味です。昨今は温暖化の影響で暑いですが、冷蔵庫の温度と外気温が同じになった秋の時期に生詰めされて出荷するものを俗にいいます。弊社「稲村屋」のひやおろしは、これとは反する型破りのものになります。生・生で一切加熱処理をしないものを「ひやおろし」と断言しています。よくこれは「ひやおろし」ではないのでは!?とのご意見もありますが、それが弊社「稲村屋」の特徴になります。秋に飲むようにマイナス5℃の冷蔵庫で約8ヶ月低温貯蔵してそのまろやかさを味わっていただければと思います。先程「酵素」のお話をさせて頂いたが、低温で貯蔵することにより「酵素」は失活はしないものの低温で貯蔵することにより働きは抑制されます。他では味わえない弊社自慢の「ひやおろし」を探し求めてください。

「稲村屋ひやおろし」の写真

全体の画像

1800mlと720mlの2種類になります。要冷蔵商品なのでラベルもシールになっていまして剝がれずらくなっています。もう少しアップで見てみましょうか。

アップの画像

「ひやおろし」の表ラベルになります。グリーン瓶にグリーンを色調としたまとまりのあるラベルに仕上がったと思います。姉妹品の稲村屋涼颯冷爽純米酒にも意識して作成しました。「稲村屋」の文字は緑色の箔押しになります。左側の1800mlの「稲村屋」の文字の左側がカメラのフラッシュでやや光輝いているのが分かりますでしょうか?箔押しなので光の当たり具合でいかようにも変化します。角度を代えて楽しんでみてはいかがでしょうか?ラベルの背面は薄い黄緑色になっています。もみじのイメージが模られています。もみじと言えば季節は「秋」ですね。

裏ラベル

少し小さめで見にくいかもしれませんが、シール貼になっております。商品名が明記されています。アルコール分は、18.5度。原材料名が 米(国産)、米麹(国産米)とあります。青森県産の酒造好適米の「華吹雪」を毎年使用しているので(青森県産)(青森県産米)の表示でもよいのですが、精米歩合は60%です。玄米を100%とすると40%削って残りの60%を使用しているという意味です。特定名称酒「純米酒」などの表示が明記されていれば必ず「精米歩合」は表示されています。内容量は720mlです。PL法も明記されています。飲酒は20歳を過ぎてから。当たり前のことですね!開栓には十分注意してください。1800mlのアルミキャップ(中栓は別)や720mlのネジキャップをきる時、ご注意ください。妊産婦の飲酒には十分注意してください。妊娠中や授乳期の飲酒は体の中の胎児やお子様に悪影響を及ぼす危険性がありますのでご注意を!お酒は適度に適量を。一般的に日本酒であれば晩酌に2合が適正とされています。飲み過ぎはご注意を!日本酒と同量の水(やわらぎ水)を飲みながらチェイサーみたいな感じで飲むのがおすすめです。

飲み方のおすすめ

冷蔵庫で冷やして 雪冷え(約5℃)~花冷え(約10℃)がおすすめです。または、大きめのグラスに大きめの氷を浮かべてオンザロックで。少し肌寒くなった場合は、お燗にしても香りが独特で味わいは幅が広がって面白いです。生酒をお燗してはいけないとの事は決してないと思います。遊び心をもって試してみてはいかがでしょうか?

おすすめの食べ物

ペアリングするなら秋の食材がいいですよね!秋刀魚の塩焼き 秋の味覚と言えば秋刀魚です。近年漁獲量が減少しています。地球温暖化の影響で海水の温度が上昇しているのも一理あると思います。秋の食材 きのこで「きのこなんばん」「きのこの塩辛」なんかも良いと思います。

購入後は冷蔵庫で

こちらの商品は生原酒で「生酒」になります。購入後は冷蔵庫で保管してお早めにお召し上がりください。1800mlで冷蔵庫に入らない場合は、別容器に移し替えして保管してみてはいかがでしょうか?お茶やお水のペットボトルでも大丈夫ですよ。

さいごに

小さい蔵なので毎年味が変わります。それはそれで楽しんでいただけると嬉しく思います。キャッチフレーズは、秋だから旨い酒。稲村屋ひやおろし。秋限定の日本酒を旬の肴と共に存分にお楽しみください。

 

2020ひやおろし

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2019 稲村屋純米生原酒ひやおろし 

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株式会社鳴海醸造店

杜氏兼社長 鳴海信宏

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