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日本酒グラス・器(うつわ)について 

先日ある酒販店の方とお話した時に日本酒の飲み方の勧め方などもっと提案していかなければならないとのご指摘を頂きました。日本酒の温度帯や画期的な飲ませ方、何かで割るとか!まずは、手っ取り早く器について書いてみたいと思います。私のブログは個人的な意見もあるかもしれませんが、参考までにご覧になっていただければと思います。また、くだらない場合は飛ばしてよろしいです。それぞれのグラス・器(うつわ)。に関して私なりに点数を付けてみました。ちなみに10点満点です。あなたなら何点つけますか!?

日本酒のグラスを大きく分けると

一般的にグラスを大きく分けるとガラス製品か陶器に分けられると思います。この他に金属製のチロリなど使用すると冷たいものは冷たく、温かいものは温かくなんじゃー!当たり前なんです。熱伝導がいいのでそのままの温度帯でいけます。他に木製のものを使った枡(マス)などがあります。ガラス製品だと冷酒(れいしゅ)向き、陶器だと燗酒向きとお思いではないでしょうか?ズバリそのとおりですが、時と場合によって雰囲気をかえて飲むのも楽しみの一つだと思います。

日本酒冷用酒向けのグラス

冷用酒向けのグラス

当社では、上記の2種類のグラスを販売しています。左側が「菊乃井」右側が「稲村屋」です。代表銘柄のロゴをグラスに印字しました。あなたは、どっち好み!?冷用酒向けなので生貯蔵酒や冷やして飲む日本酒にピッタリ。丁度よい量が入るし使いやすさは抜群です。文四郎酒蔵館では、1ヶ200円(税込)で販売しております。コストパフォーマンス 9点、使い心地10点、高級感7点、お土産喜ばれ度9点、総合8.75点。勝手に10点満点で点数を付けました。(参考までに)

日本酒のグラス、蛇の目猪口

3種類の蛇の目猪口

弊社では、上記の蛇の目猪口を販売しています。右から1合、5勺、2勺です。文四郎酒蔵館では、1合 700円(税込)5勺 400円(税込)2勺 200円(税込)1合(いちごう)、1勺(いっしゃく)この呼び方は尺貫法(しゃっかんほう)からきています。尺貫法(しゃっかんほう)とは、長さに尺、重さに貫、体積に升を基本単位として古くは中国から伝来して来たものです。東アジアで広く使われているものです。1升は1800mlで一般的に酒造メーカーで使用されています。俗に1.8L換算で〇〇〇とかよく分かりやすい単位で用いられています。ちなみに1升の100倍は、1石(いっこく)180000mlおたくの蔵は何石つくってんの?などの質問が業界ではよく使われます。1升の1/10は、1合(いちごう)180ml1升の1/100は、1勺(いっしゃく)18mlになります。一般的に流通している720mlは、4合瓶とも言います。コストパフォーマンス9点、使い心地8点、高級感7点、お土産喜ばれ度10点、総合8.5点

蛇の目猪口の中は?

蛇の目猪口の中の様子

中は白色の部分と藍色の部分が分かれています。色の境目で日本酒の色やテリを見るためにこうなっています。

非売品の蛇の目猪口

非売品の商品

こちらは、上記の蛇の目猪口よりも高級なものを使用しています。もろみの状態や日本酒の熟成をみたり、ろ過する時・出荷時に使用しています。また、鑑評会出品用の時も使用します。コストパフォーマンス5点、使い心地10点、高級感10点、総合8.3点。

ワイン用グラス

ワイン用グラス

こちらは、個人のものです。ワイン用グラスです。チューリップの形に似ています。ワインの香りを楽しむ時にグラスを揺らして飲んでいるシーンはよく見かけますね。こちらのグラスを使用して大吟醸を飲むとより一層香りが楽しめます。また、グラスの口が薄いので味わいが変化します。コストパフォーマンス4点、使い心地9点、高級感9点、総合7.3点

日本酒のグラス、割烹用グラス

割烹用グラス

オシャレなグラスです。丁度290ml入ります。日本酒用に開発されたクリスタルグラスです。こちらも大吟醸など高級な日本酒をより一層高級な雰囲気に盛り上げてくれる逸品です。文四郎酒蔵館でも販売しております。バラ1ヶ1,400円(消費税込)6本で7,800円(消費税込)コストパフォーマンス5点、使い心地10点、高級感10点、お土産喜ばれ度8点、総合8.25点。

6本入りの箱

MADE  IN  GERMANY  ドイツ製の商品です。

日本酒のグラス、ぐい吞み

ぐい吞み3種

昔頒布会で陶器の容器と一緒に販売されていました。常温の日本酒や燗付の日本酒に合います。陶器は熱の伝導が遅いので熱燗向けになります。文四郎酒蔵館では、1ヶ200円(税込)で販売しております。コストパフォーマンス10点、使い心地8点、高級感7点
、お土産喜ばれ度8点、総合8.25点。

日本酒のグラス、昔使用の盃

菊乃井のロゴが印字

昔使用していた盃です。店舗でも販売しております。また、近くの宴会などで貸出用としても現在でも使用しています。文四郎酒蔵館では左側200円(税込)右側150円(税込)
コストパフォーマンス9点、使い心地8点、高級感7点、お土産喜ばれ度8点、レア―度8点
総合8.00点。

日本酒のグラス、平杯(ひらはい)

平杯

かなり昔使っていたものと推測されます。現在では製造していませんね!右側の商品は、高校生の同窓生から突然電話があり整理をしていたらお猪口を発見したと連絡がありました。昔仕出し業みたいなこともやっていたらしく当時使用していたみたいです。文四郎酒蔵館では、2ヶで150円(税込)で販売しています。

横から見ると

昔多く使われていた、平杯(ひらはい)です。日本酒の入る量は少なく盃を酌み交わす習慣が今よりも多くありました。日本酒を注いでもらったら、返盃(へんぱい)をいうのが、昔のならわしだったと思います。宴会などでこの量だと廻れると思うがあまくないです。大学時代は先輩に日本酒を注ぎに行くと3倍返しが当たり前だったような!コンパ廻りというのがあって、華道部に行くと花を生ける花卉に日本酒を注がれ飲まされたという記憶もあります。今となってはいい思い出です。コストパフォーマンス8点、使い心地3点、高級感6点、お土産喜ばれ度7点、レア度7点、総合6.2点。

日本酒のグラス、カラーグラス

カラーグラス

文四郎酒蔵館では1ヶ200円(税込)で販売しています。左側からグリーン・透明・ピンク・あさぎ(ブルー)となっています。この他にルリ色もありますが、現在品切れ中です。綺麗な色なのでまとめて購入されるお客様が多いです。以前はインバウンドのお客様がケース単位でまとめ買いとの時期もあってびっくりしました。耐熱グラスなので熱燗もよし、冷もよし。アロマテラピーに使用したり、手作りのキャンドルを作るのも楽しいみたいです。コストパフォーマンス9点、使い心地7点、デザイン・見た目10点、お土産喜ばれ度10点、総合9点。

焼酎用グラス

焼酎用のグラス

焼酎用に作られた陶器です。デザインは2種類。それぞれ個性があってどっちがいいか正直迷ってしまいます。焼酎用ですがもちろん日本酒もOKです。氷を入れてオンザロックに向いていると思います。正面の写真からは見えませんが、焼酎の水割り・お湯割り時の目印の線が内側についています。飲み手の側のことを考えての発想ですね!ありがたや!
文四郎酒蔵館での価格は、1ヶ500円(税込)コストパフォーマンス5点、使い心地10点、高級感10点、お土産喜ばれ度8点、総合8.25点。

日本酒のグラス、切子グラス

切子のグラス

切子のグラスオシャレですよね。切子にもピンからキリまであります。形も色もいろいろあります。ぐい吞みタイプもありますし、赤系の切子も百貨店などでよく見られます。その日の気分でお好みのグラスで飲むと味も香りも満足感も変わってきます。文四郎酒蔵館では、現在販売しておりません。

日本酒のグラス、アンバーグラス

昔のアンバーグラス

アンバーと辞書で調べると橙色(オレンジ色)と出てきます。こちらは、日本酒の色に惑わされずに日本酒の味を評価したい時に使用されます。蛇の目猪口は、日本酒の色を見て味も評価するのに使用しますが、こちらは味のみです。全国の新酒鑑評会ではこのタイプを使用しています。現在のタイプはこの下↓です。

 

現在主流ののアンバーグラス

同じアンバーグラスでも正面からみると雪だるまみたいです。下のガラスが厚いような気がします。安定感は抜群です。グラスを持つにも使いやすいようにデザインされている気がします。

アンバーグラス上から見ると

琥珀色に輝くアンバーグラス素敵です!ちなみに非売品です。

日本酒のグラス、手作りの酒杯

写真

こちらの商品は書家でもあり陶芸家の鎌田雨渓様より頂戴しました。世界に一つだけの器です。大切に使わせて頂いております。もちろん非売品です。色がまた綺麗です。

横から見ると

光の当たり具合で色んな色を醸し出しています。

 

真上から見ると

高級な器で日本酒を飲むとまたひときわ旨さがまします。

立派な桐箱に入って

桐箱に入って、紐も立派なものです。また、手書きの書も必見です。

きき酒する時の吐き捨てる容器

日本酒の味をきいて吐き出す容器

参考までに鑑評会などで審査する時は、日本酒を口に含み吐き出します。飲んでしまうと酔ってしまい審査になりません。こちらの容器は携帯ようの容器になります。

日本酒の器(うつわ)、木枡

枡の見本

だいぶ汚い枡(マス)ですね!1合の枡です。昔は枡を販売していました。ヒノキや杉などがあり、木の香りが日本酒に移り飲みやすくなります。あえて杉の香りを日本酒に付けて商品を発売している蔵もあります。枡は木の油分が浮いて来るため商品の回転が良くないと不良在庫になってしまい、販売するのをやめた経緯があります。今でも枡がないかと問い合わせありますが、仕入れロット以前ですと200ヶからとなりました。欲しいといってもせいぜい20ヶとかでそれが3ヶ月とかでさばけるかと言えばクエスチョンです。下手すると1年以上も経ってしまいます。今から30年以上も前ですと枡の淵に塩を盛って、塩をなめて酒を飲むという習慣もあったみたいです。今から20年くらい前、居酒屋などで枡の上にガラスのグラスを置いて枡に日本酒がこぼれるまで注ぐというのも流行っていましたね!

最後に

つたない内容ですが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。日本酒にグラス・器はつきものです。今回改めてブログを書かせていただき自分でも勉強になることが多々ありました。また、頭を使うことにより日頃の意識も変わってきますね。皆様方も器(うつわ)に関して意識してみてください。グラスのコレクションをしてその日の気分に合わせて飲むのもいいと思います。大切なお客様の来店に合わせて収集してみては!?

株式会社鳴海醸造店(菊乃井のみ)ショッピングサイト

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文四郎酒蔵館とは

青森観光、文四郎酒蔵館 

津軽びいどろ

青い森の日本酒と津軽びいどろ 鳴海醸造店

 

創業文化三年、津軽の風土が醸した希少な美酒の数々を。

青森の地酒 菊乃井 稲村屋文四郎 稲村屋

株式会社鳴海醸造店

杜氏兼社長 鳴海信宏

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