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日本酒の飲み方の提案 

日本酒の飲み方について考えてみたいと思います。温度帯から保存方法そして、新しい飲み方の提案など文四郎酒蔵館現社長鳴海信宏(七代目文四郎予定者)が自分の解釈でブログを披露します。お時間ある方だけ見てください。時間のない人は決して見ちゃいけないですよ。

日本酒の飲み方、まえがき

その日本酒には飲み頃の適温があると思います。香りが高いタイプ。熟成したタイプ。軽快なタイプ。味が濃いタイプなど。また、日本酒の味を決める重要な役割、糖分・酸味・アミノ酸の多い少ないによっても異なってくると思います。ここでいう糖分とは糖類添加ではなく米のデンプン質が糖化されて甘みとなることをいいます。酸度が低いと味の締まりがなく薄っぺらく感じたり、多いと「酸がうく」と表現されます。甘みと酸味のバランスが重要になります。アミノ酸は旨み成分でありますが、少ないとスッキリしたタイプ。多過ぎると口に残り雑味成分の元となります。こちらも丁度よいのがいいんです。以前聞いた話ですが、酸度よりアミノ酸数値が0.2多いと燗酒向けの日本酒に向いている傾向にもあるようです。アミノ酸は米中のタンパク質からくるものと、もろみを発酵させる酵母の自己消化からくるものがあります。日本酒メーカーは農家さんに対してタンパク質含量の少ない米を要望しますし、農家さんは農家なりに単収の多いことを望みます。ここでは、一般的な飲み方とこれからチャレンジしてみてはいかがでしょうか?的な感じで記載させて頂きます。あくまでも私個人の意見ですので、自己責任は各々で参考までに聞いてください。

日本酒の飲み方、冷蔵庫で冷やして

冷蔵庫で冷やして飲む習慣は平成の初め頃から流行りだした記憶があります。その当時は300mlで生貯蔵酒というのが随分と流行っていました。居酒屋などでも冷蔵庫に300mlのボトルというのは多く見かけました。現在でも1~2名で飲みきりできるサイズということで人気です。日本酒も開栓してからなるべく早めに飲んだ方がよいので。吟醸系の日本酒。純米大吟醸・大吟醸・純米吟醸・吟醸などは比較的向いています。でもあまり低すぎると日本酒の香りが楽しめなくなります。また、一般的にどの日本酒もスイスイと水のように飲みやすく飲み過ぎる傾向にあるのかな―って思います。

日本酒の飲み方、常温で

常温は、室温という解釈です。お店によっては「冷酒」もこのことを意味する場所があります。昔からのならわし的なところもあるのでしょう。この場合「生酒」と注文すると冷えた「冷用酒」をもってくるのであります。常温も地方・場所によってだいぶ違いはあると思いますが、生活している空間なので一番体にやさしい飲み方なのかも知れません。

日本酒の飲み方、燗付で

燗酒と言えば寒くなってから飲むというイメージがありますが、私の知っている人は夏でも燗酒がいいなと言います。夏に熱いお茶を飲むように夏に熱燗を飲むのは決して悪いことではありません。燗は徳利(とっくり)に日本酒を注ぎ湯せんでじっくりお燗していくのが手間暇がかかりますが、一番理にかなっていると思います。時間が無い時、風味よりも熱いのが好きなどは電子レンジでチンしてください。決して否定はしません。私もやっていますから!ご家庭で燗付する方はお燗専用の温度計もありますのでお調べになってください。

日本酒の飲み方、オンザロックで

オンザロックとは、初めて名前を聞いた方もあるのではないでしょうか?ウイスキーなどでよく使用する言葉ですね。大きめのグラスに大きめの氷を入れて日本酒を入れて飲むことです。度数が15度くらいの日本酒は、水に薄まると水っぽくなるので時間を掛けづに早めに飲むことをお勧めします。家の嫁はこの方式でよく飲んでいます。ちなみに日本酒の水割りがないのは水っぽくなってしまい。風味も味もなくなるのでないんだと思います。
余談ではありますが、金魚酒という話は聞いたことがありますか?アルコールが日本酒しかない時代の話です。一升瓶の日本酒を盗み飲みして無くなった分だけ水を入れておき怪しまれないようにしたという話です。飲んでは水を足し、飲んでは水を足しを繰り返したので金魚を入れても死なないという笑い話です。オンザロック向きの日本酒は、原酒です。原酒とは、もろみを搾ったままの状態で加水調整しない日本酒なのでアルコールが高めです。原酒でも18度~21度などのものがお勧めです。

荒い酒はどうして飲んだらいいでしょうか?

新酒とかが特にそうですが、荒々しさが残っている日本酒。いわゆる角がある。固いと感じる日本酒は開栓して2~3日置いて飲むとまろやかさが出る場合があります。通常は空気との接触がなるべく少ない方が良いのですがこの場合は逆です。空気との接触が多いと「酸化」して日本酒の風味が多少落ちてきます。こちらの変化は積算温度によって変化の度合いが大きくなってくると思います。積算温度とは、温度×時間です。数値が多いほど変化が激しくなってきます。一般的に開栓したら冷蔵庫に入れておくのが理想です。

冷蔵庫に入れる?

前項で冷蔵庫に入れておくのが理想とは言いましたが。1.8Lで冷蔵庫に入らない場合はどうすんのって話です。720mlなどの空瓶があれば中を洗浄して残った日本酒を詰め替えてください。無い場合は、ペットボトルがあるではないですか。水のペットボトル・無ければお茶のペットボトルでもいいんです。ジュースのペットボトルは余りお勧め致しません。もちろん焼酎のペットでもOKです。4Lだったら、 逆に冷蔵庫に入んないですよね。冷蔵庫に入れる日本酒の目安。日本酒のラベルに「生酒」「生原酒」「〇〇大吟醸」「〇〇吟醸」の文字が見えたら優先的に入れましょう。入んない時には、無理矢理でもって訳には行かないですね。

知っていましたかお得な情報

1800mlは10合 720mlは4合。720mlは1800mlの半分の価格または、もう少し高めの設定です。それは、資材に係る費用がのしかかってくるからなのです。720mlだからといって資材は1800mlの半分とはいきませんからね!大雑把にいうと若干は安いがほぼ同じと考えて頂いた方が分かりやすいですね。でもね―。『1800mlだと飲み過ぎるんだよな』という意見が多いです。この件に関してはどのように対応するのか考えなくてはと思っています。定量入るグラスを用意して2杯と決める。妻に協力してもらう。1杯飲むごとに専用の貯金箱に500円を入れる。1杯飲むごとに水も一杯のむルールつけをする。あとは、自分で考えて対処するしかないですね。

日本酒の定義からプラスしての発想

日本酒は、原材料名が米・米こうじ(又は醸造アルコール)です。安い日本酒(清酒)は、この他に糖類・アミノ酸等などの商品もあります。日本酒に例えはりんごの汁を1滴入れても日本酒ではなくなり、香り成分を加えてもリキュールになります。だったら自分で作っちゃえって話です。

あおもり県なら「りんご」

りんごジュースを加えて飲みましょう。オリジナル日本酒の完成です。りんごジュースは甘いものや酸味の強いものいろいろですので好みに合わせて分量を加えることをお勧めします。もちろん炭酸系のりんごジュースでも一味違って爽快感があり良好です。日本酒にライムを加えて「サムライロック」というのは私が20歳になる前から存在していました。実際飲んだことがありますが美味しいと思います。ライムの香りと日本酒がベストマッチです。試したことがない人は、ぜひ一度どうぞ。

日本酒の飲み方、ハイボール風日本酒

日本酒に炭酸水を入れてレモン汁を絞って出来上がりです。試したことはないですが美味しいと思います。それこそ、唐揚げなどの揚げ物に合いそうです。

日本酒の飲み方、過去の経験

今から約25年まえですね。弊社で三増酒(いわゆる糖類添加の酒)を造っていた時代です。菊乃井にごり酒という商品がありましてそこそこ人気の商品でした。にごり成分はドロドロしたタイプではなく、スッキリ派のにごり酒でした。飲むと糖類が入っているので甘いんです。このにごり酒50mlに同量のサイダーを入れてかき混ぜるとカルピス風のカクテルができたのです。イベントでもお客様にも勧めて大好評でした。他にも日本酒にファンタグレープなどを酒50mlに同量のをものを加えても美味しかった記憶があります。

フレーバーを用いた新感覚なお酒

カルーアコーヒーミルクという甘いお酒もあるので例えば日本酒70mlにコーヒー牛乳10mlを加えてカクテルを作るのも面白いと思います。香りが強い紅茶もいいし、日本人なら抹茶を少量入れてかき混ぜて和菓子と一緒に嗜むなんでのも新しい発想でいいと思います。もうすでに考えた人はいるのかな?こちらはあくまでも発想で試した訳ではありません。日本酒をベースにいろいろ試してみるのも一つだと思います。不味くても決して諦めないで、凍らせてみてシャーベット状にして試すのも良し。温めて他のスパイスを入れてみるのもよしですかね!私はやりませんが、興味があり試した人は私にこっそりと教えてください。

日本酒の飲み方、あとがき

くだらん話にお付き合いいただき大変感謝致します。新感覚なお酒はあくまでも遊びです。遊び心がないと面白くないです。加えて使用するベースはあまり高い日本酒をお勧めしません。どうしても日本酒以外の方が勝ってしまう傾向があるからです。分量を自分なりに調節することも必要です。うまくいったらタイプの違う日本酒で試してみるのも一つです。特に熟成した古酒を用いると格段に個性が発揮すると思います。
ご意見があればメール頂けると嬉しいです。俺(私)はこんなことを試したことがあるんだぜぇでもいいです。「タイトル」または「月日の記事」をみてと明記していただければ有難いです。返信までお時間を頂けますことをお許し願います。

株式会社鳴海醸造店メールアドレス
kikunoi@beach.ocn.ne.jp

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日本酒グラス・器(うつわ)について 

 

菊乃井純米吟醸原酒 限定品 魅力 

創業文化三年、津軽の風土が醸した希少な美酒の数々を。

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株式会社鳴海醸造店

杜氏兼社長 鳴海信宏

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