おかげさまで完売しました。現在は株式会社鳴海醸造店に在庫はございません。どこかの酒販店様でお見かけしましたら貴重なものですので宜しくお願い致します。
新型コロナウイルスの影響があり黒石市の街は静かな一方です。普段から人口は少ないのですけれども。菊乃井ファンの皆様方のために菊乃井佳撰復活をすることになりました。
限定数量の出荷となります。また、地元ののみでの販売になります。1800mlのみとなります。本日5月21日配送&発売です。もう予約注文しているところには配送済なはずです。堂々とブログ公開します。
菊乃井(きくのい)の意味を解明
菊乃井(きくのい)の意味あいを自分なりに解釈してみようかなと?菊乃井(きくのい)ですが、ありふれた名前です。よく他の銘柄と間違われるのが腹立たしいと思った時期もありました。今は大人になったのです。「菊」「喜久」(きく)と銘柄にあるのは一昔前ですと文献に200蔵以上とされていました。菊は日本では葬儀の時に使用するイメージがありますが、中国では高貴なイメージの花です。「乃」は文字が「の」「ノ」「之」になって表現されることが多々あります。領収証書に書いてもらう時が多くあります。説明では「乃木坂」の「の」とか説明しています。乃木坂46が流行る前からですよ。「乃」辞典を調べてみると読みが「ダイ」「ナイ」「すなわち」「なんじ」と出てきます。意味は、①上をうけて下を起こす語。すなわち。そこで。ようやく。かえって。②なんじ。おまえ。と出てきます。私が推測するには①の意味あいではないでしょうか?最後に完結しますのでとりあえず置いといて、「井」について解明していきます。昔は水が良い場所に工場を建てて製造するのが当たり前でした。日本酒の他にも醤油や豆腐屋などもそれに当てはまります。水の良い場所で製造される銘柄には「水」「泉」「井」が付くとされています。「井」とは「井戸」を表しています。上記の「乃」ですが、上をうけて下を起こす語を用いると菊のような品位がある上品な香りすなわち素晴らしい水のような日本酒でありたいです。ここでいう「水のような」は水っぽいという意味ではなく水のように清らかな日本酒という意味です。おいしい酒程、水に近いともいいます。あくまでも私の見解ですから、参考までに聞いてくださいね。
菊乃井(きくのい)
創業文化3年(1806)青森県黒石市の中で最も古い歴史を有している。代表銘柄は、「菊乃井」「稲村屋文四郎」「稲村屋」として多く知られる。「菊乃井」の名の由来は、二代目文四郎が菊の花を愛し、この芳香を酒に取り入れれば酒の楽しみもまた、一段と増し御得意先にも喜ばれるよう吟醸の搾りの際、槽口に菊の枝を置いて成功したことから始まる。昭和34年12月26日に現在の株式会社を設立。平成10年には、黒石市の文化財として指定。平成17年には、伝統的建造物群の町並みが指定されました。私がまだ学生だった時代は、「きぐのい」と津軽弁ではないが訛りが入って「く」ではなく「ぐ」と発音するのが「つうな人」でした。当時は「きぐのいの2級酒」「まーんずめーなー」と晩酌には2級酒が定番だった頃が懐かしい。「まーんず めーなー」を標準語に直すと「すごく おいしいです」と略されます。
佳撰(かせん)
皆さん、1級酒(いっきゅうしゅ)・2級酒(にきゅうしゅ)という言葉は聞いたことがありますか?平成4年には級別廃止が行われ、ランクごとの酒税が無くなり1本化しました。ちなみに特級(とっきゅう)は平成元年に廃止されました。それ以前は、特級が酒税が一番高く、次に1級酒、次に2級酒となっていました。級別が廃止したことにより1級酒・2級酒が使えなくなったので上撰・佳撰(蔵によっては精撰)などランクつけするものを表示したのです。年配の方は、名前が変更しても2級酒(にきゅうしゅ)と呼んでいます。経済的には家庭に優しい商品になります。
菊乃井佳撰、商品画像
6本入りの青森県のP箱で県内の酒類小売店へ配送されます。青森県の酒は、青森県内での流通に使用されてリユースされています。当社では帰ってきたら、洗浄機で洗ってから出荷しています。写真の写りですかね!オレンジ色がすすけて見えます。次の写真は色鮮やかです。
以前の佳撰のラベルとはガラッと変わってしまいました。茶の一升瓶に一枚のラベルです。なんか茶色の瓶に合いますね。酒屋でもひときわ目立つのではないでしょうか?見かけたら、手にとって・買い物かごに入れてくださいね。よろしければですが。ご購入よろしくお願いいたします。限定なので無くなったらおしまいですよ。
菊乃井佳撰、ラベルを拡大
なんか田舎くさいラベルですね。うん、それがいいんです。私が作成しました。良し悪しはともかく目立つのではないでしょうか。「菊乃井(きくのい)」の文字は黒石市の山口友幸様に書いて頂いた書です。最近の「菊乃井」はこの書体で統一しつつあります。
菊乃井佳撰終売の経緯
菊乃井佳撰1800mlは平成29年(2017)6月に完売して終了しました。同年5月には720mlが完売。平成28年(2016)4月には佳撰カップを終売しています。平成27年頃から特に回転率の悪い商品を廃止してきました。当社では、上撰・佳撰を普通酒と呼んでいます。当時上撰の方が出荷量が多く、作業効率を優先に1つに絞りました。合わせて特定名称の日本酒に力をいれていくことにしました。
菊乃井佳撰、復活の経緯
新型コロナウイルス感染防止のため、近頃は土曜・日曜日も休み。時間に余裕があると言ったら語弊になるかもしれませんが、地元の人に少しでも元気になって欲しいとの意味合いも含め価格の安い菊乃井佳撰を飲んで頂きたいと思って限定発売しました。
菊乃井佳撰の規格は?
●商品名 菊乃井 佳撰
(きくのい かせん)
●特定名称 普通アルコール添加酒(普通アル添酒)
●使用米 麹米「青森県産米(精米歩合65%)」
掛米「青森県産米(精米歩合65%)」
●精米歩合 65%
精米歩合とは玄米を磨き残った部分の%を言います。
●アルコール分 14.5度(実際は15.1度)
アルコール分の表示は、ジャスト表示の場合
こちら14.5の場合(13.5度以上15.5未満の商品が対象になります)
弊社の中では一番アルコール度数が少ない日本酒
●日本酒度 +2.5(やや辛口)
日本酒の比重は狭い範囲にあり、日本酒独特な表示方法
+(プラス)の数値が高いほど辛口になり、-(マイナス)の数値が高いほど甘口になります。一般的な目安です。
●酸度 1.15
日本酒の中に含まれる総酸です。コハク酸・乳酸・クエン酸などです。少な過ぎると味が薄っぺらになり物足りなく、多すぎると酸っぱさを感じます。
最近ではグルコース(甘み)が多めで酸が多めの日本酒もよくみられます。
●アミノ酸度 1.25
多すぎると日本酒の雑味の成分になります。この数値は通常の同精米歩合の商品の半分以下になります。
菊乃井佳撰、相性のよい料理
各ご家庭の料理なんでも合います。今から20年以上も前の話になりますが、酒造時期に麹をつくるために当番制で麹屋と助手という形で2名づつ会社に泊まっていました。必ず出てくるのが佳撰の日本酒でした。つまみは、簡素なもの。魚肉ソーセージ・チーズかまぼこ・津軽せんべいの耳の部分(かなり硬く歯が折れそうだった)・コンロに鍋をのせて昆布をたっぷり入れて湯豆腐など質素なもので十分です。何だったら、枡に塩を盛って飲んでみるかい。おでんもいいですね。津軽のおでんは、とにかく味が濃いですからね。日本酒もすすみますよ。
菊乃井佳撰、飲み頃温度
常温がいいです。一升瓶しかありませんが、劣化はしにくい日本酒です。毎日飲む量を決めて飲んでくださいね。目安は1日2合です。今日は5月下旬に入ろうとしているのに3月並みの気温で寒い。こんな時は少し熱めの熱燗がおすすめ(45℃)というくらいですかね。簡単なのはとっくりに日本酒を入れて電子レンジでチンですが、湯銭でじっくりとお燗するのもいいですね!温め・熱めはお好みで。『お酒は温めの燗がいい♪さかなは炙った烏賊でいい♬』まさに、この名曲は佳撰(2級酒)のために作った唄なのではと思うのは私くらいでしょうか?
創業文化三年、津軽の風土が醸した希少な美酒の数々を。
青森の地酒 菊乃井 稲村屋文四郎 稲村屋
株式会社鳴海醸造店
杜氏兼社長 鳴海信宏
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