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純米大吟醸稲村屋文四郎 魅力 

純米大吟醸稲村屋文四郎、うん、長い文字数ですね。当社には、「稲村屋」という商品があるので純米大吟醸稲村屋文四郎を通称「純大吟文四郎」(じゅんだいぎんぶんしろう)と言って行きます。純米大吟醸稲村屋文四郎のあれこれについて語って行きます。稲村屋文四郎ってどうやって読むのでしょうか?稲村屋文四郎っていったいどうゆう意味なのでしょうか?皆様方が疑問に思ったことを徹底解析してみます。なんか、このシリーズ定着化してきていますね。ご要望の有無にかかわらず私が勝手にやっていることですが、お時間があるかたは隅々まで、そうでない方は目次があるのでピーポイントで、商品の規格は ↓からご覧になってください。最新情報が記載されています。

稲村屋文四郎 https://narumijozoten.com/bunshiro/

稲村屋とは?

稲村屋とは、苗字帯刀が許されなかった時代、初代当主が文化3年(1806)商売を始める時にいただいた商号です。凶作の時でも収穫があった田んぼの地名「稲村」を引用して名付けられました。稲村の地名は、現在の黒石市の浅瀬石地区にある住所です。ちなみに浅瀬石は本家があり、三女が分家して金屋から婿をもらったのが始まりです。

稲村 余談

「いなむら」と辞書をひけば「稲むら」と出てきました。積み重ねられた稲の束のことを意味します。稲は刈り取りのあと天日で干してから脱穀するが、天日干ししている状態を「稲むら」と呼ぶようです。稲からは田んぼや米を想像させます。日本酒の原料は米です。深いかかわりがありこの銘柄に誇りをもちます。また、稲村と聞けば私の世代は「稲村ジェーン」を思いだします。1990年の日本映画で桑田佳祐さんが監督の作品になります。当時は加勢大周さんが主演で話題を引き寄せていました。稲村亜美さんは浅井企画所属のタレントですが、神スイングとしても数年前に話題になりました。稲村と言えば=日本酒を目指して頑張って行きたいです。

文四郎(ぶんしろう)とは?

鳴海醸造店は、代々鳴海文四郎を名乗ってきました。襲名制です。初代文四郎は文化3年(1806)年に創業しました。初代文四郎は金屋(現平川市)の佐藤家に生まれ、浅瀬石(現黒石市)の豪家で知られた鳴海家の婿となりました。のちに分家して現在の中町の造り酒屋を本家から買い与えられたのが始まりとなります。6代目文四郎が社長就任になったのは昭和40年(1965)です。6代目文四郎(ぶんしろう)現会長は親友に「ぶんちゃん」「ぶんちゃん」と呼ばれ、慣れ親しんでいます。「ぶんちゃん」いい愛称名ですね。

純米大吟醸とは

純米大吟醸は原材料が米・米こうじのみを使用して、50%以下の精米歩合で香味・色沢が特に良好なものと定義されています。純米大吟醸稲村屋文四郎は精米歩合40%のものとなります。

なぜ「山田錦」を使用するの?

使用米の「山田錦」は兵庫県北播磨(現JAみのり)の優れたものを使用しています。山田錦は、米粒が大きく・米の吸水がしやすい。また、白米の中心の心白があり麹が作りやすい性質をもっています。日本酒になってからでも品質が保たれて優れた米だからです。また永年使用することにより米の特性を理解しておいしい日本酒に導きやすいというのもあります。米は兵庫県産だが使用する酵母は青森県にこだわります。次の項に続きます。

青森産の酵母にこだわる

米が兵庫県産なので個性を持たせる意味で酵母は青森県産にこだわりをもっています。使用するものは「まほろば吟」と「まほろば醇」を使用しています。また、時として「まほろば吟」と「まほろば華」のブレンドも試みています。香り高く味のまとまりもよいものが出来上がります。

杜氏のこだわり

純米大吟醸稲村屋文四郎は、鑑評会出品用に造られるものです。出来が悪い時は、過去に商品として発売しなかった年もありました。当社最高級の日本酒なのでお客様に買って頂くからには納得のいくものでなければならないとの想いでした。白米の洗米・浸漬に始まり作業は普通の日本酒を造るよりも3倍の手間がかかります。鑑評会出品用に日本酒を造るのは技術を高めその技法を他の日本酒にも取り入れていくというのが最終目的になります。そこまで行くには設備投資などが莫大にかかりますが、少しずつではありますが夢を実現するように励んでいかなければと思っています。

稲村屋文四郎純米大吟醸、商品画像

商品の全体画像

全体的なイメージはこんなんです。桐箱に入っていまして贈答に大変喜ばれています。
中々自分で買って飲むのは難しいですね。

稲村屋文四郎純米大吟醸、ラベルを拡大

ラベルの部分を拡大しました。

和紙の紙に金箔の文字で「稲村屋文四郎」デカデカです。和紙の端を見てください。手で契った契り和紙です。「稲村屋文四郎」「純米大吟醸」文字は黒石商工会議所の所長の三上昌一様に書いて頂いたものです。ラベルは和紙なので全て手で一枚一枚貼っています。クラフトのパッキンも高級感を醸し出しています。

稲村屋文四郎純米大吟醸、頭の部分の拡大

頭紙と紐

頭紙に使用されている紙ですが、黒色を使用しています。また、山吹色の紐こちらも高級感を引き立てています。もちろん、頭紙も紐を縛る作業も一人一人手作業で行っています。

稲村屋文四郎純米大吟醸、何でこんなに高いの?

山田錦の玄米が約3万円です。これを兵庫県から青森県に運ぶ輸送費。そして玄米を100%とすると40%まで精米する精米工賃。米の中心に来るほど米が割れやすくなるので
ゆっくりめに精米されます。半分以上精米するということは単純に玄米価格の2倍以上の原価がかかります。酒造の工程でも手間暇がかかるので単純に人件費がかさばります。また、もろみを搾る段階で粕歩合というのがあります。白米に対して日本酒の出来る量と粕の出来る割合です。日本酒が出来る割合が多く粕が少なければ酒造メーカーは儲けます。ところが極端だと酒質が悪くなってしまいます。もろみの温度を高くもって行くと酵母が活発になり白米を溶かしてどんどんアルコールもだして粕が少なくなるということです。
大吟醸はもろみの最高温度も11℃とかに設定して低温で発酵しています。ゆえに粕の割合も多くなるのです。おおよそ40~50%もの粕が出てしまいます。お分かりでしょうか?究極の日本酒を造るというのは採算度外視的なこともあるのです。

 

稲村屋文四郎純米大吟醸、日本酒の処理の仕方は?

もろみを上槽(搾ること)のあと、澱(オリ)があるためろ過の工程を行いますが、この商品はSFフィルターで素ろ過をして瓶詰めをしています。瓶詰め時に65℃の温度で熱処理して殺菌をしています。(一回火入れ)

稲村屋文四郎純米大吟醸、飲んだ感想

あくまで私の一意見の感想です。十人十色です。この時は冷蔵庫5℃でテイスティングしました。高級酒なので試飲程度です。香りは吟醸酒らしいフルーティー香り、味は甘み・酸味のバランスがよく調和されたお日本酒です。口の中で旨みを感じて喉に吸い込まれていくような日本酒です。

稲村屋文四郎純米大吟醸、相性のよい料理

白身魚の刺身や魚介類のマリネなどが合いそうです。豆腐にかつお節をかけてポン酢で頂くのもよいです。食前酒(アペリティフ)としてもご利用しても良いと思います。

稲村屋文四郎キャッチフレーズ

静かなブームになっています。送った人に喜んでいただけるお酒。

発売の経緯

姉妹品「大吟醸 稲村屋文四郎」は平成9年頃に発売しました。純米大吟醸稲村屋文四郎は平成16年(2004)12月に1800mlのみ発売しました。その後平成17年(2005)5月に300mlが発売、そして720mlが平成28年(2016)4月に発売しました。

最後に

最後まで閲覧して頂き誠にありがとうございました。より良い商品造りに励んで参りたいと思いますので宜しくお願い致します。

 

姉妹品「大吟醸 稲村屋文四郎」

大吟醸稲村屋文四郎 魅力

吟烏帽子の酒米で造った純米大吟醸

稲村屋吟烏帽子50 魅力

 

創業文化三年、津軽の風土が醸した希少な美酒の数々を。

青森の地酒 菊乃井 稲村屋文四郎 稲村屋

株式会社鳴海醸造店

杜氏兼社長 鳴海信宏

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