令和4年3月11日に青森県新酒鑑評会が行われました。正式名称は、青森県産清酒令和4年新酒鑑評会になります。
場所は、アップルパレス青森で開催されました。令和3BYの新酒を審査して「吟醸の部」と「純米の部」のおおむね50%以上が入賞でおおむね30%以上が金賞受賞になります。
2022年、青森県新酒鑑評会の会場の様子
机の上に青いP箱がのっています。500mlのアール瓶が12本入りますが、6本づつ入っています。瓶のラベルが見えないようにアルミホイルで目隠ししてあります。また、瓶の中には長いスポイトが入っていてそれを各自プラカップに取り、自分の席に持って行き審査を行います。コロナ対策です。ちなみに青森県新酒鑑評会に携わる人は前日と当日抗原検査キットで測定して陰性の証明をもって挑んでいます。
2022年青森県新酒鑑評会私の机
私は技術委員なので今回も審査員で参加させていただいております。プラカップに番号が書いてありますね。これは、日本酒の暗番になります。トレイにちょうどプラカップが6ヶ入ります。このトレイを2ヶ使用して左側の大きいトレイで運びます。スポイトで日本酒を摂取するのはなれなくて要領が要ります。前日に華想い審査会と吟烏帽子の審査会が行われたのでそこで要領を得て、新酒鑑評会では万全の体制で挑むことができました。
2022年青森県新酒鑑評会の日本酒
全体的に華やか香りと調和のとれた日本酒が多く、特別な欠点の日本酒はないようにみうけられました。コロナ禍なので昨年に引き続き出品点数は吟醸の部3点まで、純米の部は2点までとなっております。吟醸の部の出品製造場は12場34点で純米の部は12場23点になっております。さて結果はどうでしょうか?
令和4年新酒鑑評会審査結果
順不同です。
吟醸の部の金賞受賞蔵は、
(株)西田酒造・青森市・金冠喜久泉
(株)鳴海醸造店・黒石市・稲村屋文四郎
六花酒造(株)・弘前市・じょっぱり
(株)松緑酒造・弘前市・六根
三浦酒造(株)・弘前市・豊盃
純米の部の金賞受賞蔵は、
(株)西田酒造・青森市・金冠喜久泉
桃川(株)・おいらせ町・桃川
(株)鳴海醸造店・黒石市・稲村屋文四郎
(株)松緑酒造・弘前市・六根
三浦酒造(株)弘前市・豊盃
八戸酒類(株)五戸工場・五戸町・如空
八戸酒造(株)・八戸市・陸奥八仙
稲村屋文四郎吟醸の部、画像
こちらは、審査が終わり製造技術研究会の並びになります。同じメーカーの酒が並べられています。(株)鳴海醸造店は稲村屋文四郎で出品しております。3点出品して3点とも金賞を頂きました。1点でも入っていれば嬉しいのですが欲張りすぎかな。折角なのでまとめて写真を撮影しました。
大吟醸稲村屋文四郎が吟醸の部で金賞受賞しました。画像の瓶は500mlで非売品になります。正規の商品は1800ml、720ml、300mlで同じタンクのものは発売中です。
稲村屋文四郎純米の部、画像
おお、純米の部でも金賞を2点中2点も頂きました。純米の部と言っても純米大吟醸クラスのものだけ出店されていました。純米の部は、醸造アルコールが入っていない部門だと思って頂ければよろしいかと思います。ところで醸造アルコールが入っていないものであれば吟醸の部に出品してもよろしいのですよ。近年はそのような蔵も全国的に多くなってきているみたいです。
2022青森県新酒鑑評会の総括
おかげさまで今年も青森県新酒鑑評会で良い成績を収めることができました。出品酒の醸造に関して青森県工業研究所の小倉先生にご指導を頂き今年も良い日本酒が完成しました。誠にありがとうございます。次は全国新酒鑑評会に向けて持ち寄り研究会で吟味してよい出品酒を選びだしまた、こちらのブログで紹介できるよう頑張っていきたいと思います。最後までお読みいただきありがとうございました。
創業文化三年、津軽の風土が醸した希少な美酒の数々を。
青森の地酒 菊乃井 稲村屋文四郎 稲村屋
株式会社鳴海醸造店
杜氏兼社長 鳴海信宏
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