2020年3月14日(土)鳴海醸造店はこしき倒しを行いました。
こしきたおしとは?
さて、甑(こしき)倒しとは聞きなれない言葉ですね。甑とは米を蒸す時に使う容器です。イメージしやすいのは蒸篭(セイロ)ですね。セイロに蒸すものを入れて下からの蒸気で蒸すんです。日本酒の原材料は米です。米を蒸して、それが麹になったりもろみの原料になる訳です。米を蒸す作業がなくなったらもろみの管理になりだいぶ仕事量が減ります。昔は今みたいに機械が少ないのでたくさんの蔵人を抱えていました。甑が必要にならなくなり倒すことから甑倒しの言葉がきたと思います。昔は午前中に最後の蒸を終り半分くらいの人が冬季仕事が終了になりました。その日の夜は労をねぎらい飲み会が開かれました。
今現在の甑たおし
今現在は最後の蒸の日ではなく、もろみの上槽(搾ること)や粕はがしがない日を定めて行っています。飲み過ぎた次の日はどうも仕事がはかどらないみたいなので!
という訳でことしは3月14日に黒石市の蔵よしさんで執り行われました。
稲村屋無垢、新酒飲み比べ
もちろんビールも飲みます。乾杯は日本酒で行いました。
稲村屋 https://narumijozoten.com/inamuraya/
左側 稲村屋純米吟醸生原酒無垢
右側 稲村屋特別純米酒生原酒無垢
ラベルはおとなしめですが味のパンチはあります。なんったって生の原酒ですから、純米吟醸は香りがよく甘みがあり女性にもうける日本酒だと思います。会場の蔵よしさんでは稲村屋純米吟醸生原酒無垢が大変お気に入りで厨房の下に専用のマイナス5℃の冷蔵庫を完備するという素晴らしさです。年間を通して「稲村屋純米吟醸生原酒無垢」が飲めるお店です。特別純米酒生原酒無垢は、辛みがあり旨みものって料理にも合いました。
労を讃えて
今年も無事に怪我もなく事故もなく良質の日本酒ができましたことは大変有難いことです。近年吟醸系の商品が多くなり手間暇がかかる日本酒がある中でよく頑張って頂きました。たくさん飲んで明日は休みになりました。休養をとり最後の改造までお世話になりました。蔵人の皆様方、来年もよろしくお願いいたします。
創業文化三年、津軽の風土が醸した希少な美酒の数々を。
青森の地酒 菊乃井 稲村屋文四郎 稲村屋
株式会社鳴海醸造店
杜氏兼社長 鳴海信宏
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