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青森県産の酒造好適米について

青森県酒造組合の技術委員長を務めている立場から青森県産の酒造好適米について簡単にまとめてみました。興味のある方はご覧ください。

青森県産の酒造好適米について

青森県は日本酒に適した米の開発が進められています。華吹雪は1986年から使用されています。米は大粒で比較的安価、米が溶けやすく味が豊かなのが特徴で40年弱も永い間酒造メーカーに親しまれている酒米です。華想いは2002年から使用されています。青森県で作る大吟醸用の酒米として開発されました。半分以上精米しても米が割れにくいなどで酒の質も美味しく仕上がり特定名称酒の多様化に貢献した米です。ちょうどこの頃華想いに合う酵母の開発もされ、カプロン酸エチルの生成が高い「まほろば吟」や「まほろば醇」「まほろば芳」などの酵母も開発されました。華さやかは2014年から使用されています。タンパク質が分解しづらい性質を持ちアミノ酸が通常の仕込みの半分でスッキリタイプの酒質ができます。吟烏帽子は2018年から使用されています。耐冷、耐いもち病に優れヤマセの吹く土地で栽培され高精白にも耐える米です。現在では華想いと吟烏帽子は年に2回品質評価会を開催して合格が出た商品のみ米の表示が表ラベルに認められています。また華想いと吟烏帽子は全国新酒鑑評会で金賞受賞の実績もある優れた酒米です。

青森県黒石市にお越しの際は鳴海醸造店にも来店ください。

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