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2024(令6)福島県「清酒製造技術研修会」参加

令和6年7月24日(水)令和6年福島県製造技術高度化研究会「清酒製造技術研修会」に参加してきました。講習会は青森県の工業研究所の小倉先生より案内をいただき福島県外でも参加できるとのことで興味深い講座でしたので申し込みさせていただきました。場所は「福島県ハイテクプラザ会津若松技術支援センター」多目的ホールです。その内容を簡単にブログしました。

福島県ハイテクプラザ会津若松技術支援センターの外観

福島県ハイテクプラザ会津若松技術支援センターの外観

福島県ハイテクプラザ会津若松技術支援センターの外観です。朝早くからなので前泊しましたが、会津若松駅方面からはタクシーで向かいました。

福島県ハイテクプラザ会津若松技術支援センターの外観

福島県ハイテクプラザ会津若松技術支援センターの外観です。

福島県製造技術高度化研究会「清酒製造技術研修会」のスケジュール「ハイテクプラザの取り組み」

8:45~受付を行って9:00~開会で所長の挨拶及び趣旨説明がなされました。9:10~9:30まではハイテクプラザの取り組みとして研究員の齋藤嵩典先生からは「頒布酵母の保管条件が発酵に与える影響」と題して講演をいただきました。次に主任研究員の中島奈津子先生から「原料米溶解への酵素剤併用効果」と題して講演をいただきました。

福島県製造技術高度化研究会「清酒製造技術研修会」のスケジュール「日本酒の新しいカタチ」

9:30~10:00は「日本酒の新しい流通形態【ICHI-GO-CAN】と題して株式会社Agnaviの代表取締役の玄成秀さんより講演をいただきました。玄成秀さんには大変お世話になっていまして弊社商品を数点【ICHI-GO-CAN】で販売していただいております。ウエイブ会議ではお話したことがありますがお会いできまた講演を拝聴させていただき勉強になりました。
10:00~12:00は「日本酒の新しい評価方法~全国新酒鑑評会審査と日本酒評価用標準化グラス”SAKE TASTING GLASS”の開発」と題して「いくひ合同会社」の代表社員石渡秀和さんより講演をいただきました。講演時間が2時間と長いので前半はブランディングの話をしていただきました。スターバックスは何を売っているのか?との具体的な話で私自身の会社も「お客様となにを約束するか?」を考えさせられました。また日本酒業界が考える特定名称のカテゴリーと違った角度からみたカテゴリーの話も興味深かったでした。後半はグラスによる官能評価のきき酒も行いました。比較したのは日本酒評価用標準化グラス”SAKE TASTING GLASS”と全国新酒鑑評会で使用されているNRIBカップと普通のプラカップです。

酒類総合研究所との共同開発”SAKE TASTING GLASS”

“SAKE TASTING GLASS”販売

JTC株式会社の取締役の米山揚人さんと名刺交換させていただきました。

GLASS BACCA

福島県製造技術高度化研究会「清酒製造技術研修会」のスケジュール「特色ある鑑評会出品酒の製造」

13:00~14:00の予定ですが実際10分遅れで開始しました。「長野県の取り組みと純米酒出品について」と題して長野県工業技術総合センター食品技術部門食品バイオ部の齋藤良先生より講演をいただきました。長野県は蔵の数は多いが小規模の製造者が多いことでアルコール添加の大吟醸を造ったとしても純米大吟醸の方が売りやすいとのことで純米タイプでの全国新酒鑑評会の出品が多く、純米出品での金賞受賞数は全国1位を4回獲得しています。出品酒製造のポイントと純米での注意点について講演をいただきました。14:10~15:10は「県産米”雪女神”を用いた出品酒製造と県産米普及の道のり」と題して山形県工業技術センター食品醸造技術部部長の石垣浩佳先生より講演をいただきました。山形県は「出羽燦々」「出羽の里」「出羽きらり」などのオリジナル品種がありますが「雪女神」でタンパク含量が少なく大吟醸に適した米を開発されました。「優良酒米コンテスト」を開くなど農家の品質の良い酒米を作るモチベーションをあげていて大変関心しました。「雪女神」は「山田錦」と比較して白米の吸水の変化が穏やかで目的にあった白米水分に調整しやすいというメリットもあるようです。

2024(令6)福島県「清酒製造技術研修会」参加、総括

この度は県外の私も研究会に参加させていただきありがとうございました。また主任研究員の中島奈津子先生には研究会開催にあたり大変ご足労おかけいたしたと思います。引き続きよろしくお願いいたします。今回の清酒製造技術研修会の講師の方に改めて感謝いたします。

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