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2021(令3) 黒石東小学校の社会科見学 鳴海醸造店

令和3年8月27日(金)10時頃、黒石東小学校の2年生の児童とボランティアの父兄の母親が社会科見学にきました。当日質問されるとのことで観光ボランティアガイドの方からあらかじめ質問内容をもらっていましたので自分なりに考えてみたことをブログにまとめました。小学生だからあまり難しく説明しても良くないと思った結果です。鳴海醸造店では小学生などの社会科見学も対応しています。事前の予約が必要になりますが地元に住む宝のために少しでも貢献したいと考えております。

黒石東小学校

小学生の質問コーナー

小学生の質問ですが、全部で11個ありました。非常に頭を悩ませますね。特に①のお酒の作り方です。小学2年生なので麹(こうじ)とか酵母(こうぼ)とか説明するに苦労しました。また、言葉でも「知っている?」とか所々で問いかけしました。

①お酒の作り方を教えてください。

簡単に説明します。日本酒の原料は米になります。分かりやすく言いますと、普段食べている白米は、ご飯を炊くわけですが、お酒の場合は蒸します。これが蒸米です。蒸米と麹と水そして発酵をつかさどる酵母を添加して発酵させます。麹は蒸米に麹菌を付けて作ります。麹は、蒸米のデンプンをブドウ糖に変える重要な役割があります。ブドウ糖があれば酵母菌は、それを栄養分としてアルコールを作るわけです。ちなみにワインの場合は、ぶどう自体にブドウ糖があるので酵母を加えればお酒になります。

日本酒の造り方

②なぜ「鳴海醸造」という名前なのですか?

苗字が鳴海で、お酒を造っているので本来であれば「鳴海酒造」とかですが、昔占いで醸造の方が良いとの結果でそうなりました。醸造は、日本酒の他に味噌や醤油でよく使用されています。

③お客様に(お酒を知ってもらうため)、どんな声がけをしていますか?

新聞の広告を掲載など、最近ではホームページやSNSで発信しています。今はコロナ禍ですが、日本酒の試飲会などのイベントにも積極的に参加しています。

イベント一例

④どうして大きな窓がついているのですか?

最初にこの質問を頂いて果たしてなんのことか分かりませんでした。実際に小学生に話を聞いてみると下の写真のことでした。

酒蔵の扉

酒蔵蔵の扉です。土蔵作りの蔵で特徴的です。外からの冷たい外気を取り寄せしたり、もろみが発酵する時にでる二酸化炭素を外に出す役割もあります。少しズームをひくと

扉がいっぱいあります。

小学生がいう『大きな窓』がたくさんあります。

⑤なぜ外から鍵がかかるようになっているのですか?

こちらの質問もどこのことを言っているのか分かりませんでした。実際に話を聞いてみると④と同様上記の写真でした。鍵は扉を固定するためにあります。ここからの出入りはしません。扉と中の蔵の間には鉄格子があります。

⑥日本酒は何種類あるのですか?

約20種類あります。同じ日本酒でも1800ml・720ml・300mlとありますが、それをひとまとめにしています。

⑦ワインも作っているのですか?

ワインは免許が違うので造っていません。日本酒一筋です。

⑧一番売れているお酒は何ですか?

菊乃井の上撰です。晩酌用として地元の方に愛されています。

⑨このお店は、何年前からあるのですか?

文化3年(1806)創業になりまして約215年前です。江戸時代の後半です。

⑩1週間に何人くらいお客様が来ますか?

時期にもよりますが来店数は200名~500名です。コロナ禍だともっと少ないです。

全ての人が商品を購入する訳ではなく、観光だけの人もいます。さくらまつり・ねぷた時期・お盆時期・紅葉の時期が特に多いです。

⑪いつからお酒を作っているのですか?

⑨の質問と同じで文化3年(1806)創業からになります。

黒石東小学生2年生来店

小学2年生の児童7名とボランティアの父兄の母親1名が鳴海醸造店に来店しました。みんな最初に挨拶をしてくれて、礼儀正しいと思いました。

記念撮影です。

黒石東小学校の教頭先生から承諾を得ましたので掲載されて頂きます。また、名札は修正して名前が分からないように加工させて頂きました。私なぜでしょうか?前かがみになっています。普通に立っていれば良いのにと後で思いました。小学生の児童の身長に少しでも合わせようとした反応でした。10時過ぎに来店して時間を聞いたら11時少し前までだと言われました。時間がたくさんあり過ぎる、質問だけだと10分で終わるかなと思いました。まず最初に蔵の創業の話やこみせ通りの話をしました。あと、1.8Lの商品を見せてどれくらいの量が入っているのかと質問をしました。こんな感じで生徒に問いかけるのは興味がわくと思います。また、瓶の色を聞いてみたりしました。緑色の瓶を見せて「何色でしょうか?」との問いかけにすぐに反応がありませんでした。恥ずかしがっている様子でもありまん。日本酒のグリーン瓶は改めて見ると一般的な緑色とは少し異なるような気もします。私は商売をして瓶を取り扱っているのでそれが当たり前だとの固定観念にしばられている部分もみえました。茶瓶は即答。黒も即答。ピンクフロストは、すぐ返答があると思いきや『普通のピンクとは違っている』どう表現したらよいのだろうとの考えもあるのでしょう。

鳴海氏庭園見学

今現在は酒蔵見学は行っていませんでしたので、庭園を案内しました。児童が眺める庭園の写真を撮りました。イメージで感じてください。

鳴海氏庭園

児童が庭を眺めるとまず最初に目に入ったのが金魚でした。「わー、金魚だー、釣りしたい」金魚に興味津々でした。「黒石市に金平成園ってありますが、知っていますか?」あまり反応は良くなかった。同じ人が作っているんですよ。平川市の盛美園はもっと知らなかったようです。「みんな座って見てごらん、一つの絵みたいになっているでしょう?」そうなんです。こちらの庭園は座観庭といって座って見る庭なのです。庭の松の説明や銅像の説明などお話しました。

鳴海氏庭園違う角度から

池の手前の礼拝石の説明をしたり、その手前の飛び石の説明もしました。「ピンク色に花を咲かせている木はなんでしょうか?」児童は分かりませんでした。ボランティアの母親がやさしく「サルスベリだよ」と教えてくれました。「なんでサルスベリっていう名前なのか知っている?」との問いかけに「猿も滑る木だから」。おいなんで知っているのか?当てずっぽうなのか?知っていたのかはあえて問いませんでした。おお、気が付けばあまり時間が無くなってきました。時間配分を間違えたかな?座敷のテーブルで児童の質問の場に移りました。

小学生の質問の様子

小学生の質問の様子

小学生の質問している様子です。11時まであまり時間がなかったので、ボランティアの母親に大丈夫ですか?と問いかけ。大丈夫のようなのでじっかりと答えさせて頂きました。答えは、ブログ前半を参考にしてください。

小学生との記念撮影

小学生との記念撮影

笑顔溢れる黒石東小学校の児童です。学校側でも写真を撮っていたので私の携帯電話でもお願いしました。この時だけはマスクを外しての撮影となりました。最後に児童の班長からお礼の言葉を頂きました。

さいごに

今回訪れた児童は元気はつらつの小学2年生でした。7歳か8歳です。今日見た庭園見学は営業時間であればいつでも観れます。お父さん・お母さんと一緒にきても良いですよ。また、12、3年後に20歳になれば日本酒の試飲もできるし、日本酒の造り方ももっと詳しく説明してあげますよ。健やかに成長していただければと思います。児童を通して私自身も勉強になりました。ありがとうございます。

 

 

創業文化三年、津軽の風土が醸した希少な美酒の数々を。

青森の地酒 菊乃井 稲村屋文四郎 稲村屋

株式会社鳴海醸造店

杜氏兼社長 鳴海信宏

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