令和5年の青森県新酒鑑評会が3月10日(金)青森市のアップルバレスで行われました。吟醸の部は12場33点、参考出品弘前工業研究所2点で合計35点。
純米の部は、11場21点、参考出品弘前工業研究所2点で合計23点で行われました。
令和5年青森県新酒鑑評会の会場入口
青森県新酒鑑評会の会場入口の看板です。
青森県新酒鑑評会の品質評価方針
新酒鑑評会は、大方の出品酒が全国新酒鑑評会での上位入賞を目的としていることから、これを念頭において評価することを心掛けています。
基本的に吟醸酒においては、特に高級感すなわち華やかな香りと上品な味の調和に、純米酒においては、米の旨味の引き出し方に重点をおいた評価をすることとなっています。
令和5年青森県新酒鑑評会の会場の様子
青森県新酒鑑評会の会場の様子になります。今回は審査員12名で行いました。仙台国税局鑑定官室からは、鑑定官の加藤先生。弘前工業研究所から3名。学識経験者からは1名で村中さん。青森県杜氏会から1名。青森県青醸会から1名。他青森県酒造組合技術委員会からは私を含め5名で行いました。
自分のテーブル席があり前方の日本酒を各自で持ってきて審査する方式になります。
出品酒の画像になります。出品酒500mlは、銘柄がわからないようにアルミホイルで隠されています。また、王冠に名入れがあると良くないので無地の共通キャップに入れ替えしてあります。前回の鑑評会では、出品酒500mlに長めのスポイトがさしてありそれを手袋をはいて6ヶづつ取りに行くスタイルでした。お酒は12本入りのP箱に6本づつ入ってあり、P箱に酒がついて汚れるまた、その都度手袋をはく手間がありました。
時間の短縮ができないかと今回は審査員に審査が始まる前に2~3種類の日本酒を審査員の人数分(今回は12個)プラスチックのカップに注ぐとの方式をとりました。
日本酒を注いだあと、香りが逃げないようにプラスチックの蓋も被せました。
プラスチックのカップです。全国新酒鑑評会で使用されるもので1個約30円で青森県酒造組合が購入しました。今まで使用した試飲用のカップとは比べ物にならないくらい硬く使用しやすかったです。また、日本酒の香りの広がりかたも以前のものとは異なり良好な感じでした。カップにメモリが付いています。写真はピンボケしていますが、下の線が20mlで真ん中の線が30ml、上の線が50mlです。このプラスチックのカップを使用するのは今回初めてなので30ml~40mlを入れようと最初の吟醸の部の時に決めました。
吟醸の部が終わったら30mlで十分お酒が足りるとのことで純米の部は30mlを目安としました。このプラスチックのカップは、捨てるのはもったいないとのことで試験的に洗浄して持ち寄り会の時に試してみることにしました。結果はまたお知らせしたいと思います。ちなみに持ち寄り会とは新酒鑑評会が終わり全国新酒鑑評会に出品する日本酒を決める会で3月22日(水)にやることになっております。
令和5年青森県新酒鑑評会、吟醸の部
令和5年青森県新酒鑑評会で吟醸酒の部の金賞受賞蔵は、以下の通りです。(順不同)
(株)西田酒造店(青森市)主要銘柄:金冠喜久泉
(株)鳴海醸造店(黒石市)主要銘柄:稲村屋文四郎
中村亀吉(黒石市)主要銘柄:玉垂
松緑酒造(弘前市)主要銘柄:六根
三浦酒造(弘前市)主要銘柄:豊盃
八戸酒造(八戸市)主要銘柄:陸奥八仙
鳴海醸造店の稲村屋文四郎の結果は、下をご覧ください。
令和5年青森県新酒鑑評会稲村屋文四郎は、吟醸の部で3点出品して2点金賞になりました。その1点は主席で金賞が叶いました。嬉しい限りですが全国新酒鑑評会出品に向けて金賞受賞できるように頑張りたいと思います。
令和5年青森県新酒鑑評会、純米の部
令和5年青森県新酒鑑評会で純米酒の部の金賞受賞蔵は、以下の通りです。(順不同)
西田酒造(青森市)主要銘柄:田酒
鳩正宗(十和田市)主要銘柄:鳩正宗 吟麗
松緑酒造(弘前市)主要銘柄:六根
三浦酒造(弘前市)主要銘柄:豊盃
鳴海醸造店の稲村屋文四郎の結果は、下をご覧ください。
令和5年青森県新酒鑑評会稲村屋文四郎は、純米の部2点出品して1点は銀賞(入賞)の結果となりました。入賞は山田錦を使用したものになります。私の力不足で金賞を逃してしまいました。青森県新酒鑑評会のレベルも年々向上しているのでそれにも負けないように頑張らなきゃと反省しております。
創業文化三年、津軽の風土が醸した希少な美酒の数々を。
青森の地酒 菊乃井 稲村屋文四郎 稲村屋
株式会社鳴海醸造店
杜氏兼社長 鳴海信宏
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